廃棄物削減とコストダウンを同時に実現したEPDMノンセパレートパッキンの活用例
2025.12.04

倉庫の断熱性能を安定させるうえで、発泡プラスチック成型品同士の“つなぎ”は想像以上に重要です。今回ご相談いただいた発泡プラスチック成型メーカー様(約200名規模)も、まさにこの部分で悩まれていました。成型品そのものの性能には問題がないものの、組み合わせ部の気密性が不十分で、微妙な隙間から外気が侵入し、断熱材としての効率を落としてしまう。コストを抑えながら、確実に気密性を高められる方法を探されていました。
そこで候補に挙がったのが、EPDMゴムスポンジの半連続気泡タイプを使った長尺パッキン。今回はノンセパレート仕様を選定しました。EPDMは耐候性に優れ、屋内外を問わず安定して機能し、半連続気泡構造は適度な柔軟性と復元性を兼ね備えています。長さ方向に継ぎ目がないため、発泡プラスチック成型品のような大物の連結部分にも非常に相性が良い素材です。
さらに、今回の案件では “長尺であること” と “ノンセパレートであること” が特に効きました。まず、長尺品にすることで材料取りの自由度が上がり、従来よりも無駄が大きく減少。お客様の加工工程に合わせて3~5mm厚、幅広タイプを15m巻で納入することで、取り割効率が大幅に向上しました。その結果、コストダウンはもちろん、余材・端材がほとんど出なくなるというサステナブルなメリットも得られました。
また、ノンセパレートタイプは離型紙がないため、施工現場での剥離作業が不要になり、ゴミもゼロ。作業効率の向上に加え、廃棄物削減という点でも効果があり、エコの面からも高く評価いただきました。気密性能も安定し、倉庫全体の断熱効果が改善されたとのことです。
特別なことをしたわけではありません。ただ、用途に対して“過不足のない素材と加工方法”を丁寧に選ぶだけで、コストと性能、そして環境配慮の三つを同時に満たせることがあります。今回の事例は、その好例でした。
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