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巻き蒸しから押出成型に切り替えでコストダウンを実現

2025.01.24

巻き蒸しから押出成型に切り替えでコストダウンを実現

今回お客様から巻き蒸しで生産しているゴムチューブのお見積りを頂きました。そのお客様では従来から巻き蒸しでゴムチューブを購入していましたが、昨今のエネルギーコストや原材料の上昇から価格改定の打診があり、弊社にお声をかけて頂きました。

そこで共ショウから製造方法を窯加硫での押出成型を提案させて頂きました。通常押出成型はゴム材料を口金から押し出した直後は粘土のような状態で、ゴムらしい伸びや復元性を持ってはいません、通常押出では連続押出といって、押出後すぐに加硫ラインと呼ばれる熱風とスチームが出るUHF機構に運ばれ、加硫と呼ばれる化学変化を起こさせ、分子を結合しゴムらしい性質にしていきます。

今回の案件は巻き蒸しでの製造をしていた理由として、ゴムチューブの断面形状の円状を保ったまま納品してほしい、という希望があり、通常上記のように連絡押出の製法では、ゴム材料の自重で断面が潰れた形状での成形となってしまいます。ですが窯加硫での押出成型は、材料押出後マントルという金属製の治具をゴムチューブの内側に挿入し、断面形状を保ったまま、加硫窯と呼ばれる大きなピザ窯のような設備に入れ、熱を加え加硫させていきます。押出成型による単価と初期投資費用を抑えることで、価格改定前よりも価格を抑えることが出来、お客様にも満足して頂きました。

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