高機能気泡緩衝材と発泡ポリオレフィンの断熱性を活かした複合ラミネート製品の開発|共ショウの革新的技術
2025.01.29

プチプチ、ミナパック、キャプロンなどの気泡緩衝材と発泡ポリオレフィンのとを貼り合わせた製品の紹介になります。
気泡緩衝材は、ポリエチレンフィルムを使用して成形されたクッション材で、主に製品の保護や梱包に利用されています。一般的には「プチプチ」という名称で親しまれていますが、こちらは川上産業様の商標登録された商品名となっており、皆さんには馴染みの深い製品だと思います。この素材は、軽量で柔軟性があり、衝撃吸収性に優れているため、電子機器や精密機器、ガラス製品などの梱包材として広く使用されています。
さらに、気泡緩衝材の空気層が持つ断熱性能に着目し、住宅の窓に貼り付けることで冷気の侵入を防ぐ断熱シートとしても活用されています。このような用途では、冬季の暖房効率を高め、エネルギー消費の削減に寄与しています。
一方、発泡ポリオレフィン(主にポリエチレンやポリプロピレンを発泡させた素材)は、以下の特性を持つ高機能素材です:
- 優れた断熱性:細かい独立気泡構造により、熱伝導率が低く、断熱材として効果的です。
- 高い寸法安定性:架橋発泡により、熱や圧力に対する形状保持性が向上しています。
- 美観性:気泡のキメが細かく、表面が滑らかで美しい仕上がりとなります。
- 低吸水率:水分を吸収しにくく、湿気の多い環境でも性能を維持します。
これらの特性から、発泡ポリオレフィンは以下のような用途で使用されています:
- 配管の保温材:水道管やドレン配管の凍結防止や結露防止に使用されます。
- 建築用断熱材:折板屋根の断熱・結露防止、雨音の低減などに効果的です。
- 自動車内装部品:軽量で加工性に優れ、内装のクッション材や断熱材として利用されます。
- 目地材:建築物の隙間を埋める目地材として、気密性や防水性を高めます。
共ショウでは、これら異なる特性を持つ素材を特殊なラミネート技術により貼り合わせ、新たな複合製品の開発に成功しました。このラミネート製品は、気泡緩衝材の柔軟性と発泡ポリオレフィンの断熱性・寸法安定性を兼ね備えており、従来の製品では対応が難しかった要求にも応えることが可能です。
例えば、精密機器の梱包材として、輸送中の衝撃から製品を保護しつつ、温度変化による影響を最小限に抑えることができます。また、建築分野では、断熱性と柔軟性を活かして、複雑な形状の隙間への充填材としても活用されています。
このような前例のない難しい要求にも、共ショウは積極的に対応いたします。素材選定から加工方法の提案、製品設計・製造まで、一貫したサポートを提供しております。加工に関するご相談やお見積りのご依頼は、お気軽にお問い合わせください。
