シリコンゴムスポンジのライバル!?耐熱・難燃・無イオウEPスポンジシート
2025.02.13

耐熱性を持つゴムスポンジ材料というと一般的にフッ素やシリコンを思い浮かべると思います。CRゴムスポンジやEPゴムスポンジで100℃前後、シリコンスポンジ180℃程度、フッ素ゴムは200℃程度の耐熱温度持っています。
その中でもシリコンは熱がかかる部分でのシール・パッキン材として使用したり、耐寒性能も高いので寒い地域での保温・断熱用途で使用したり、と非常に多くの工業用途で使われております。
ですがそんな高性能なシリコンにもデメリットもあります。シリコンから発生される低分子シロキサンによる接点障害や、汎用的に使用されるCRやEPといった材質と比べコストが高いことが挙げられます。
そんな中、共ショウではシリコンゴムの耐熱温度に迫る、EPスポンジを取り扱っています。


このゴムスポンジは150℃×600時間の加熱試験において、引っ張り試験、伸び、硬度など様々な試験において規格値以内で性能を保持することができたEPスポンジとなっております。(試験方法:JIS K 6257)
※赤線が本製品の試験結果です


またこのEPゴムスポンジは耐熱性のほかに低VOC、無イオウ、ノンハロゲンと多彩な特徴を持っています。
無イオウ、ノンハロゲンですので、通常のゴムスポンジの生産時に使用される硫黄や、先ほどのシリコン特有の低分子シロキサンの発生もないので、電子部品や照明用パッキンとしても安心して使用頂けます。

またもちろんRohs指令とREACH規制にも対応しております。
シリコンゴムスポンジも素晴らしい性能がありますが、オーバースペックとして使用している状況は多々あるかと思います。
共ショウにご相談いただければ、このような材料でコストダウンの提案も行うことが出来ますので是非ご連絡下さい。

一般物性
単位 | 暫定規格値 | 実測値 | |
色調 | 白 | – | |
厚み対応 (最小・最大) | mm | 1~28 (中身厚み) | – |
規格サイズ | mm | 1000×1000 | – |
引張強さ | kPa | 200以上 | 450 |
伸び | % | 100以上 | 330 |
硬度 | ASKER-C | 18±5 | 17 |
見掛密度 | g/㎤ | 0.17±0.04 | 0.18 |
25%圧縮応力 | kPa | 20~50 | 36 |
※数値は実測値であり保証値では御座いません。