【導入事例】屋外無線機に最適な発泡PE系吸音材|耐候性&吸音性能を両立
2025.08.28

今回の導入事例は、某大手通信機器メーカー様向けに屋外設置の無線機(アンテナ周辺等)向け吸音材として、発泡PE系吸音材を採用いただいた案件です。風雨・紫外線・温度変動といった過酷な屋外環境において、長期にわたり安定した吸音性能を維持することが求められる用途でした。
背景:屋外無線機に求められる要件とは
無線機や関連機器を屋外で運用する場合、吸音材には単純な音響特性だけでなく以下の条件が必須になります。
- 紫外線・雨風などに対する耐候性・耐久性
- 温度変化に対する寸法安定性(熱膨張・収縮の抑制)
- 取付けや交換を現場で容易にする加工性(抜き加工・カット)
- 取り付け時の固定強度を保つ接着・両面テープの対候性
- 量産時の歩留まり/加工効率と安定した納期・流通性
今回のお客様はこれら全てを重視されており、単に「吸音する素材」ではなく、屋外長期運用を前提とした総合的な材料選定が必要でした。
当社のアプローチ:候補材料の提示と現場条件での比較検討
まずは使用環境の詳細(設置場所の直射日光の有無、想定気温範囲、風速・塩害の有無、メンテナンス頻度など)をヒアリングしました。得られた条件を基に、発泡PE系を含む複数素材を候補として提示。
比較検討の評価軸は次の通りです。
- 吸音特性(周波数帯域と減衰量)
- 長期耐候性(UV耐性、耐水性)
- 加工性(抜き型での寸法精度、カット後のエッジ状態)
- 取り付け方法(両面テープの接着性・耐候性)
- 納期・流通性(原反供給の安定性、歩留まり)
サンプル評価では、発泡PE系吸音材が耐候性と吸音性のバランスに優れ、かつ量産加工にも適するとの結論に至りました。
加工と納入:専用抜き型での精密加工と品質管理
製品は専用抜き型で量産向けに精密加工し、以下の点を管理しました。
- 抜き加工精度(取付穴・形状公差)
- 加工歩留まり(材料の無駄を抑えるレイアウト設計)
- 加工場所の地理的条件(納入先と加工場所)
- 梱包仕様(輸送時の変形防止と両面テープの保護)
また、材料の納期・流通性についても事前に確認。複数供給ルートを確保することで、昨今のエネルギー費用の高騰や量産移行時のリスクを考慮した提案をしました。
納入後のフォローと評価
納入後は現場での取り付けサポートと一定期間の挙動観察(剥がれ、変色、吸音性能の低下等)を行っています。初期のフィードバックでは、想定どおりの固定強度と吸音効果が得られております。
まとめ:屋外向け吸音材は「素材+接着+加工」のセットで決まる
本事例から得られるポイントは明快です。屋外用途の吸音材選定では、素材の音響特性だけでなく、接着方法(両面テープ)や加工(抜き型・歩留まり)、納期・流通性まで含めた総合的な提案が不可欠です。
当社は素材提案からサンプル評価、両面テープ選定、抜き型加工、納入・現場フォローまで一貫して対応可能です。屋外用吸音材や無線機周辺の防音対策でお困りの際は、ぜひご相談ください。
お問い合わせ・サンプル請求
発泡PE系吸音材のサンプルや、屋外耐候テープの検証をご希望の方は下記よりお問い合わせください。図面がなくても、使用条件(設置場所・環境・想定周波数帯など)を教えていただければ概算提案いたします。
▶ https://gomusponge-navi.net/contact/