遮音シート加工品の梱包改善事例 ~工場打ち合わせレポート~
2025.09.04

昨日はお客様に同行いただき、遮音シート加工品を製造している仕入先の工場で打ち合わせを行ってきました。
日常の営業活動の中でも「実際の製造現場を確認しながら改善点を話し合う」時間は非常に有意義で、今回も具体的な成果につながったのでご紹介します。
遮音シートの加工から納入までの流れ
弊社では、ゴム系の遮音シートを支給し、さらに指定の両面テープを貼り付けたうえでカット加工を施した製品を、主に車両向けに納入しています。
車内の遮音・防音対策に欠かせない資材であり、自動車メーカーや関連部品メーカーからもニーズの高い製品です。
これらの遮音シートは、量産品としてパレット積みで納入していますが、実はちょっとした課題がありました。
課題:納入時に製品が崩れてしまう
遮音シートはゴム素材の特性上、しなやかさがあり、比重も思い製品です。そのため、両面テープに付属する離型紙が滑りやすいという弱点がありました。
さらにパレットに積み重ねた状態で輸送すると、遮音シートは重さがある為、輸送時の揺れやフォークリフトで運ぶ際の傾きにより、「ズレ」や「崩れ」が発生しやすく、納入先で手直しが必要になるケースがあったのです。
この問題を解決するため、今回の打ち合わせのテーマは梱包改善でした。
解決策:コの字ダンボールを活用した梱包方法
通常のダンボール箱に入れてしまうと、製造ラインで作業員が入れにくく効率が下がってしまいます。そこで提案したのが、コの字型のダンボールを活用した方法です。
- コの字ダンボールを2枚用意
- 製品を互い違いに挟み込むように梱包
- パレットに積み上げてもダンボールの角が邪魔にならない
- ユーザー側でも側面から取り出しやすい
この仕組みによって、製造現場の作業性と納入後の利便性が両立できました。
3社合同でのスムーズな打ち合わせ
今回の工場打ち合わせには、弊社・仕入先工場・お客様の3社が同席しました。
その場でサンプル梱包を試しながら意見交換できたことで、短時間で改善案を固めることができました。
最終的に「これなら安心して納入できる」と全員が納得できる形となり、ユーザー様に対しても自信を持って報告できる内容になりました。
まとめ
今回の事例は、単なる製品加工だけでなく「梱包改善」まで踏み込んだことで、物流面の品質向上につながった好例です。
- 遮音シート × ゴム加工 × 梱包改善
この3つのキーワードを掛け合わせることで、製品の価値を最後まで守る仕組みづくりが実現できました。
遮音材やゴム加工製品は、用途に合わせた最適な梱包設計が重要です。今後も現場での気づきを大切にしながら、より良い納入方法をお客様と一緒に考えていきたいと思います。
👉 「遮音シート加工品の梱包改善」や「ゴム加工製品の納入方法」でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。