営業日誌:難燃ゴムスポンジ押出品の試作品対応について
2025.09.09

日々の営業活動の中で、お客様から「耐熱性の高いゴムスポンジが欲しい」というご相談をいただくことがあります。特に、発電所設備や大型施設のOAフロア(OAパネル部)に使用される部材は、難燃性・耐熱性が非常に重視されます。
今回は、ある大規模施設向けのプロジェクトで、難燃シリコンゴムスポンジ押出品と難燃CR(クロロプレン)ゴム押出品を試作対応した事例をご紹介します。
試作品対応の流れ
お客様からのご要望は以下の通りでした。
- 高い耐熱性が必要(発電所用途・OAパネル部材として使用予定)
- UL-94 V-0グレード相当の難燃性能が必須
- 指定のL寸カットと両面テープ貼り加工をした状態で納入してほしい
そこで、当社ではまず難燃シリコンゴムスポンジ押出品と難燃CRゴム押出品の2種類を候補として提案しました。どちらも難燃規格であるUL-94 V-0グレード(適合・相当品)で対応できるため、用途に応じて選定可能です。
現在は試作品を数度にわたり納入し、お客様にて評価試験を行っていただいております。
※実際のCRゴムの難燃製品です。形状はわからないように下から撮っています。

難燃ゴム押出品のニーズについて
近年、建築や発電所、インフラ設備といった分野では、遮音シート・耐熱パッキン・難燃スポンジ材などの需要が増えています。
特に大規模な建物や設備では「火災時のリスク対策」「設備の長寿命化」「施工性の向上」といった課題に対応できる素材が求められるため、ゴムやスポンジの選定は非常に重要です。
今回の案件を通じて改めて実感したのは、
- 耐熱性があること
- UL-94 V-0相当の難燃性能を持つこと
- 加工しやすく施工性に優れること
これらをバランスよく備えたゴム材料の価値の高さです。
まとめ
ゴムスポンジ製品と一口にいっても、シリコンゴムスポンジは耐熱性に優れ、CRゴムスポンジはコストバランスに優れているなど、それぞれの特徴があります。使用環境や必要性能に応じて最適な素材を選定することが大切です。
弊社では「試作対応」から「量産」まで一貫してご相談いただける体制を整えています。
特にゴムスポンジ押出加工や難燃材料の提案には強みがあり、今回のような大手ゼネコン様向け案件でも、設計段階からの打合せや仕様検討に柔軟に対応しています。
「発電所」「OAパネル」「耐熱性が求められる部材」などでお困りの際には、難燃ゴム・ゴムスポンジ押出品の試作から量産まで一貫対応可能な当社にぜひご相談ください