ゴムの押出成形とは?仕組み・製品事例・商社の強みまでわかりやすく解説!
2025.01.23

「ゴムの押出成形ってどんな加工?」「少量でも対応してくれる?」「どの材料がいいのか分からない…」
こんなお悩みをお持ちの方に向けて、今回は「ゴム 押出」に関する基礎知識から加工事例、材料選定のヒント、そして商社ならではの加工対応力まで、図入りでわかりやすく解説していきます。
◆ ゴム押出成形とは? ー 基本のしくみと特長
押出成形とは、スクリューを用いた押出機で加熱・加圧したゴムを金型(ダイス)に通し、連続的に成形する加工方法です。
● ゴム押出の主な特長
- 同じ断面形状を「連続」で製造できる
- ロール状に巻き取り可能な長尺製品に最適
- 金型(ダイス)の費用が比較的安価
- スポンジ材・中空材・複層材などにも対応
※注意点:加硫(架橋)が必要なため、寸法の縮みや硬さ調整にノウハウが必要です。
◆ 押出成形の流れ(図解付き)
[材料供給] → [押出] → [加硫・冷却] → [カット・検査] → [出荷]
工程 | 説明 |
---|---|
材料供給 | 生ゴム材料を混練機・押出機へ投入 |
押出 | ゴムをスクリューで押し出し、金型を通して成形 |
加硫 | 熱風炉・IR炉で化学反応を起こし、ゴムを加硫させる |
冷却・切断 | 寸法安定後、必要な長さにカットまたは巻取り |
検査・梱包 | 外観・寸法チェック後、納品 |
◆ 押出ゴム製品の活用事例と用途
▶ 建築・設備分野
- サッシやドアの防音・防水パッキン
- ビル用ガスケット、シーリング材
- コンプレッサーや空調機器の緩衝材
▶ 自動車・輸送機器分野
- ドアモール、ウェザーストリップ
- 配線保護チューブ、振動防止クッション
▶ 電機・産業機械分野
- 絶縁材、制御盤用ゴムパッキン
- 配管支持用ゴムライナー
スポンジ素材や中空構造にすることで、軽量化・柔軟性・コスト低減にも寄与します。
◆ 使用可能な材料一覧(特性早見表)
材料名 | 特長 | 主な用途 |
---|---|---|
EPDM | 耐候性・耐水性◎ | 建築用パッキン、屋外シール材 |
CR(ネオプレン) | 難燃性・耐油性 | 自動車部品、電装パーツ |
NBR | 耐油性◎ | 工業機械、パッキン類 |
シリコン | 耐熱性・食品適合あり | 医療用チューブ、厨房機器部品 |
発泡スポンジ | 軽量・衝撃吸収◎ | 梱包材、防振・防音用途 |
※難燃性グレード(UL94、車材燃試)、食品衛生法適合グレード、特注色なども対応可。
◆ よくある質問(Q&A)
Q1. 押出ゴムは少ロットでも作れますか?
もちろん可能です。弊社では、1巻(数十メートル)からの試作対応が可能な工場とも提携しています。
Q2. 加工後の接着や打ち抜きもお願いできますか?
はい。押出→接着→打ち抜き→梱包まで、ワンストップで対応します。
Q3. 押出製品の端部同士をつなげて輪っかにできますか?
はい、加硫接着や瞬間接着方式によって、リング状のシール材にも対応可能です。
◆ 商社の強み:大量生産も少ロットも対応できる「工場マッチング力」
ゴム製品の製造では、「大量ロット向けの専用ライン工場」から「柔軟な加工ができる小規模工場」まで、使い分けが非常に重要です。
弊社の特徴
- 🔧 試作向け少量加工から月産数万メートルまで対応
- 🔄 材料選定・図面の作成・量産移行まで一貫支援
- 🔍 全国の押出成形工場とのネットワークで最適マッチング
しかも、打ち抜き・両面テープ貼り・穴あけ・包装などの二次加工も対応可能。お客様の手間を減らし、製品完成まで一括サポートします。
◆ 実際の対応事例
業界 | 製品 | 特記事項 |
---|---|---|
建設業 | CR発泡パッキン | 両面テープ付き、現場貼り付け仕様 |
自動車部品 | ドア用押出ゴム | スポンジ+ソリッドの共押出構造 |
工場設備 | 台車用クッションゴム | 外ソリッド、中スポンジの2層構造で、耐久性とクッション性を両立 |
◆ まとめ:押出成形は「材料×形状×工場選定」で差が出る!
押出ゴムは、形状自由度とコストのバランスがとれた非常に実用的な加工方法です。
しかし、以下のような落とし穴もあります。
- 材料選びに失敗 → 耐候性不足
- 金型の設計ミス → 寸法が想定外に
- 工場選定ミス → ロットに合わない見積
だからこそ、専門商社の力を活かしてください。
当社は、「図面がなくても相談できる」商社です。企画・試作段階から、全国の工場を横断的にマッチングし、コスト・納期・精度の最適バランスをご提案します。
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- ✔ 少ロットからでもOK
- ✔ 仕様検討段階でも相談OK
- ✔ 加工事例・サンプル提供も対応可
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