• TOP
  • 新着情報
  • 抜き型加工とは?トムソン型?抜き反り?メリットも紹介!

抜き型加工とは?トムソン型?抜き反り?メリットも紹介!

2025.01.28

抜き型加工とは?トムソン型?抜き反り?メリットも紹介!

抜き型加工とは、抜き加工とも呼ばれ、トムソン型と呼ばれる木の板に金属の刃が付いている型で、シート材料を二次元の同一形状に加工する方法となります。

一般的に説明するときは、型でクッキーをいろんな形に作るのと同じです、言えばわかりやすいかと思います。

共ショウでは、ゴム板やゴムスポンジ(イノアック、三和化工、大和紡績)、発泡樹脂(ミラプランク、サンテックフォーム、サンペルカ、PEライト、ビーズ発泡のPブロック(ARPRO)、ミラブロック、エルブロックBIO、エペラン等の材料の加工を非常に多く加工しています。

メリットとしてはトムソン型の価格も安価で少量生産に向いていることから、窓サッシのバッカー材や、照明器具のパッキンや配電盤の蓋パッキン、製造現場の工具の治具、通い箱の内装材など様々な用途で使用される加工方法です。

デメリットとしてはシート材からしか加工ができないことや、硬い材料や厚みが厚い材料では加工することが出来ないことが挙げられます。例えば硬質樹脂板も2~3mm厚程度が限界ですが、共ショウではポリカーボネートで10mm厚以上の打ち抜き加工も可能です。

話が反れましたが、特に打ち抜き加工特有の現象としては「抜き反り」「タイコ状になる」といったものがあります。

特に厚みが大きく、やわらかい材料であるほど発生しやすい現象です。

これは打ち抜く際に、プレス機で材料を押しつぶして横に膨らんだ状態で加工をすることで、元に戻った際に反りが発生してしまいます。さらに反りが出る向きも一定ではなく、度々設計者を困らせる現象です。

加工業者様のノウハウもあり説明できないことがありますが、打ち抜く製品と製品の間隔を大きくとることによってある程度は抑制することが可能です。

写真は抜き型加工をしたものにあります。左からEPゴムスポンジの7°品、EPゴムスポンジ20°品を打ち抜いたものです。

写真で見てわかる通り左側の硬度7°の柔らかい材料はかなりの抜き反りが発生しています。右側の硬度20°のスポンジでも多少発生してしまい、この反りがどれくらい発生するのかは管理することが出来ません。

下の画像はEPゴムスポンジ20°品を機械加工したものです。

このように加工方法を変えることで抜き反りを発生しなくすることも可能ですが、加工単価が上がってしまう為、検討は難しいところです。

上記のようなパイプ形状であれば、長尺で押出成型し、その後希望のL寸にカットすることで同等の製品をご提案することが可能です。

もちろん押出成型となりますので、表面に被膜が付き、カット断面についても打ち合わせが必要となりますが、同じ形状の製品でも様々な提案が可能です。

お役立ちコラム一覧に戻る