ゴムの材質ごとの特性の違い

2025.03.26

ゴムの材質ごとの特性の違い

ゴムの材質ごとの特性評価は、多岐にわたるため、主要なゴムの種類について、ご要望の項目別に評価結果をまとめました。

【評価基準】

◎:非常に優れている
○:優れている
△:やや劣る
×:劣る


ゴム材質別特性評価

ゴムの種類耐候性耐薬品性耐熱性耐寒性耐アルコール性着色性接着性反発弾性耐油性耐水性耐摩耗性
天然ゴム(NR)×
スチレン・ブタジエンゴム(SBR)
クロロプレンゴム(CR)
ニトリルゴム(NBR)
シリコーンゴム(VMQ)××
フッ素ゴム(FKM)
エチレンプロピレンゴム(EPDM)

各ゴムの特性

天然ゴム(NR):

・機械的強度、特に耐摩耗性に優れています。

・耐候性、耐油性、耐オゾン性は劣ります。

スチレン・ブタジエンゴム(SBR):

・耐摩耗性、耐老化性が良好で、安価なため、広範囲に使用されています。

・耐油性、耐候性は劣ります。

クロロプレンゴム(CR):

・耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬品性に優れ、バランスの取れたゴムです。

・耐寒性はやや劣ります。

ニトリルゴム(NBR):

・耐油性、耐摩耗性、耐老化性に優れています。

・耐候性、耐オゾン性は劣ります。

シリコーンゴム(VMQ):

・耐熱性、耐寒性、耐候性、電気絶縁性に優れています。

・機械的強度は劣ります。

フッ素ゴム(FKM):

・耐熱性、耐薬品性、耐油性に非常に優れています。

・耐寒性、反発弾性は劣ります。

エチレンプロピレンゴム(EPDM):

・耐候性、耐オゾン性、耐熱性、耐薬品性に優れています。

・耐油性は劣ります。

【補足事項

上記評価は一般的なものであり、配合や使用条件によって変化する場合があります。ゴムの選定は、使用環境や求められる性能を考慮して行う必要があります。

より詳細な情報や、特定の用途に最適なゴム材質について知りたい場合は、共ショウにご相談ください。

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