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用途で選ぶ!ゴムスポンジの「連続気泡」と「半連続気泡」の違いを徹底解説

2025.04.03

用途で選ぶ!ゴムスポンジの「連続気泡」と「半連続気泡」の違いを徹底解説

皆さんは、ゴムスポンジを選ぶ際、その構造まで意識したことはありますか? 実は、ゴムスポンジには大きく分けて「連続気泡」「半連続気泡」「独立気泡」という3つの構造があり、それぞれの特徴が用途によって最適な選択肢となるんです。

今回は、特に「連続気泡」と「半連続気泡」に焦点を当て、具体的なメーカー製品を例に挙げながら、その違いをわかりやすく解説していきます!

ゴムスポンジの気泡構造ってどう違うの?

まずは、それぞれの気泡構造がどのようなものか見ていきましょう。

スポンジの定番!「連続気泡」

連続気泡はその名の通り、気泡同士が繋がっている構造をしています。例えるなら、ストローがたくさん繋がっているようなイメージです。

連続気泡のメリット

  • 通気性バツグン: 気泡が繋がっているので、空気がスムーズに出入りできます。
  • 優れた透水性: 水も通りやすいので、吸水性や排水性が求められる用途にピッタリです。
  • 吸音性も期待できる: 音のエネルギーが気泡内で吸収されやすいため、吸音材としても利用されます。
  • 柔らかく変形しやすい: 力を加えると潰れやすく、クッション材や緩衝材として適しています。

身近な連続気泡の例

  • 食器洗い用のスポンジ
  • 吸音材
  • 枕の内材
  • ベッドのマットレスの中材
  • 化粧用パフ
  • フィルター材

しなやかさと密封性のいいとこどり!「半連続気泡」

半連続気泡は、気泡の一部が繋がっている構造です。連続気泡と独立気泡の中間的な性質を持っているのが特徴です。

半連続気泡のメリット

  • 適度な柔軟性: 連続気泡ほどではないですが、ある程度の柔らかさを持っています。
  • ある程度のシール性: 独立気泡ほどではないものの、気泡が部分的に繋がっていないため、ある程度の密封性が期待できます。
  • 緩衝材としても使える: 適度な柔軟性で、衝撃を和らげる用途にも活用できます。
  • 吸音性も期待できる: こちらの製品も吸音材としても利用されます。

  • 自動車のデッドニング用の吸音材
  • 板金同士の継ぎ目の止水、気密用パッキン
  • サンルーフの取り付け部シール
  • 内外壁の接合部シール(防水、気密)
  • LED照明周辺のシール(硫黄レスタイプ)
  • 電子回路基板周辺のシール(硫黄レスタイプ)

水も空気も通しにくい!「独立気泡」

参考として、独立気泡についても簡単にご説明します。独立気泡は、一つ一つの気泡が独立していて繋がっていない構造です。

独立気泡のメリット

  • 高い防水性: 気泡が独立しているため、水が内部に浸入しにくいです。
  • 優れた断熱性: 独立した気泡が空気の層を作り、熱の伝わりを抑えます。
  • 高い反発性: 力を加えても変形しにくく、元の形状に戻る力が強いです。
  • シール材やパッキン材に最適: 圧縮しても潰れにくいため、隙間を埋める用途に適しています。

身近な独立気泡の例

  • 水回り設備のパッキン、屋外で使用する電気機器の防水シール
  • スポーツ用品のプロテクター
  • ウェットスーツの生地

具体的な製品で比較!連続気泡に近い「半連続気泡」

ここで、「半連続気泡」の代表的な製品を例に、その特徴を見ていきましょう。

高いシール性と柔軟性!日東電工「エプトシーラー」

「エプトシーラー」は、自動車や建築分野で幅広く使われているEPDMゴムを主成分とした半連続気泡スポンジです。

「エプトシーラー」の特徴

  • 優れたシール性: 半連続気泡構造により、水や空気の侵入を防ぎます。
  • 高い柔軟性: ゴムの特性により、複雑な形状にもフィットします。
  • 豊富なラインナップ: 厚みや密度など、様々な型番が用意されており、用途に合わせて選択可能です。

わずかな圧力で高いシール性!三和化工「オプシーラー」

「オプシーラー」は、合成ゴムを主成分とした半連続気泡スポンジです。

「オプシーラー」の特徴

  • 高いシール性: わずかな圧力で優れたシール性を発揮します。
  • 精密機器に最適: 電子機器や精密機器のデリケートな部分のシール材として活用されています。
  • 多様な型番: こちらも厚みや密度など、豊富なバリエーションがあります。

用途に合わせて最適な気泡構造を選ぼう!

最後に、それぞれの気泡構造がどのような用途に適しているかをまとめました。

  • 連続気泡: クッション材、緩衝材、吸音材、フィルター材など
  • 半連続気泡: シール材、パッキン材、吸音材など
  • 独立気泡: シール材、パッキン材、断熱材、衝撃吸収材、防水材など

このように、ゴムスポンジの気泡構造によって、その特性は大きく異なります。今回の情報を参考に、使用する目的や環境に合わせて最適なゴムスポンジを選んでみてくださいね!

補足:業界では気泡の構造を「セル」と呼ぶこともあります。

今回のブログが、皆さんのゴムスポンジ選びの参考になれば幸いです!

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