【新製品情報】低硬度EPスポンジ被膜付き長尺材が登場!密封・緩衝用途に最適
2025.06.24

押出成形スポンジの分野に新たな選択肢が登場しました。TPRノブカワ株式会社様の定番スポンジ製品「ネオロン/レストン」シリーズに、新たに低硬度EPスポンジ製の被膜付き長尺品が加わりました。
これまで硬度の関係で採用を見送っていた密封や緩衝用途にも対応できる、新しい機能性スポンジとして注目を集めています。本記事では、その特長や活用シーンについて詳しくご紹介します。
✅ 新素材のポイント:低硬度EPスポンジ(被膜付き)
従来のネオロン標準品(CRスポンジ硬度20°)では難しかった使用用途に対し、今回の新素材は以下のような性能を発揮します:
特性 | 数値/内容 |
---|---|
比重 | 0.17 g/cm³(非常に軽量) |
硬さ | 5°(Eタイプ、超ソフト) |
引張強さ | 0.35 MPa |
伸び | 390%(高伸縮性) |
構造 | 半連続気泡のEPスポンジ |
表面 | 被膜付き(高い水密性・気密性を実現) |
🔍 低硬度EPスポンジのメリットとは?
1. 圧倒的な柔軟性・圧縮性
わずかな力でもつぶれる柔らかさにより、凹凸のある接触面でも確実なシール性を実現。ネオロン標準品と比べ、より薄い接触圧でも密封が可能です。
2. 気密性・水密性に優れた構造
半連続気泡+被膜付きの構造で、空気や水の侵入をシャットアウト。防水・防塵用途のガスケット材として最適です。
3. 耐候性・耐久性
EP(エチレンプロピレン)素材は、耐候性・耐オゾン性・耐熱性に優れ、屋外使用でも劣化しにくい特徴があります。
硬度20°品は下の画像のように指で押しても完全に潰すことは難しいです。

しかし低硬度EPスポンジはこのように指で完全に潰しきることが出来ます。

🛠 使用用途例:こんな場面で活躍します
今回の低硬度EPスポンジは、以下のような場面で活躍します:
● 防水・防気ガスケット材
- 屋外機器筐体のシール材
- 窓枠・サッシ周辺の気密材
- 家電・産業機器の結露防止パッキン
● 緩衝材・クッション材
- 搬送機器の当たり止め
- 自動車内装部品のスキマ埋め
- ドアやハッチ周辺の衝撃緩和材
● 絶縁・断熱材
- 空調ダクト周辺の断熱パッキン
- 制御盤や冷却装置の断熱封止
- 音響・振動対策用の吸音パッド
📦 規格品ラインナップ(すべて100m巻)
各種サイズを在庫規格品としてラインナップしています:
幅×高さ(mm) | 備考 |
---|---|
5×10 | 100 m |
5×20 | 100m(50 m × 2巻) |
5×30 | 100m(50 m × 2巻) |
10×10 | 100 m |
10×15 | 100 m |
10×20 | 100m(50 m × 2巻) |
10×30 | 100m(50 m × 2巻) |
🔎 よくあるご相談と導入のポイント
Q1:なぜ低硬度スポンジが必要なのか?
→ 標準の硬度では部品を押し潰せず、気密性が確保できないケースが多くあります。柔らかくつぶれて密着することで、隙間をしっかり埋められます。
Q2:他のゴムスポンジとの違いは?
→ EP素材の採用により、耐候性・耐水性が格段に向上。また、被膜加工により、高いバリア性能を併せ持ちます。
🚀 開発・購買ご担当者様へ:試作・検証のご相談承ります
この新製品は従来カバーできなかった機能・性能領域へ踏み込んだ新しいスポンジ材料をご提案いたします。
押出スポンジの低硬度化×被膜付き構造は、今後の設計トレンドに対応する上で非常に有効な手段です。
サンプル対応・製品資料のご用意も可能です。
ぜひ一度、お気軽にご相談ください。