🔍 クロロプレン（CR） vs ニトリルゴム（NBR）似た特性を持つ合成ゴムの「違い」を徹底比較！

2025.07.10

クロロプレンゴム（CR）とニトリルゴム（NBR）は、どちらも耐油性・耐候性に優れる産業用合成ゴムとして知られていますが、その化学構造や用途で明確な違いがあります。本記事では、素材選定で迷いやすい2種の違いを、物性・耐環境性能・コストなど多角的に比較します。

NBR（ニトリルゴム）：アクリロニトリルとブタジエン系の共重合体。高い極性を持ち、油、燃料、溶剤に強い。低温での硬化やオゾンクラックには弱点あり。
CR（クロロプレンゴム、ネオプレン）：耐候性・耐オゾン・耐薬品にバランスよく強く、難燃性や防水性にも優れる。衝撃吸収も期待できる素材

※参考数値

項目	NBRの特徴	CRの特徴
油・化学薬品耐性	エンジンオイル・燃料に強く、油回り用途の定番素材	中程度だが、バランスが取れており化学耐性用途でも使用可能
耐候性・耐オゾン性	弱く—直射日光や屋外使用には向かない	一般的に屋外での耐久性を確保できる
耐摩耗性・強度	摩耗への耐性良・引張・伸びも高いため機械負荷に強い	強度・伸びともに高く、用途による選択可
低温特性	−30 °Cまで使用可能だが硬化・脆化に注意	−30 °C程度まで。低温用途には限界あり
コスト	石油系原料で比較的安価・コスパも良く選びやすい	使用量多くコスパ〇難燃・耐候性を重視する環境に最適

オーサカゴム㈱様ではCRとNBRの両方の長所を併せ持つMSR（クロロプレン・ニトリル系）も選択肢として登場。
耐油性・耐候性・耐熱性のバランス型素材で、開発段階で応用が広がっています

http://www.osaka-rubber.co.jp/pdf/2022/P5P6.pdf

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