【2025年下半期】アンチモン規制の影響による難燃ウレタンフォームの価格改定と代替グレードのご案内
2025.08.05

近年、環境規制の強化が世界的に進む中、中国におけるアンチモン関連の輸出管理や生産制限が、難燃ウレタンフォーム市場に大きな影響を及ぼしています。
「ゴムスポンジ調達ナビ」ではこれまで、アンチモンを取り巻く法規制や原材料の供給動向について、複数回にわたって情報発信を行ってまいりました。
参考:過去記事 →
アンチモン規制がじんわり足元まで迫ってきている | ゴム・スポンジ調達ナビ Produced by 共ショウ
アンチモンの影響がこんなところにも | ゴム・スポンジ調達ナビ Produced by 共ショウ
投稿を編集 “中国アンチモン規制の実務影響|難燃ゴム押出製品の納期・価格に変化は?2025年5月最新情報” ‹ ゴム・スポンジ調達ナビ Produced by 共ショウ — WordPress
そしてこのたび、弊社の仕入先メーカーより、「難燃ウレタンフォームの価格改定および代替グレードの提案」に関する案内がございました。今回はその内容を踏まえ、現場での対応や素材選定のポイントについてご紹介いたします。
🔥 アンチモンと難燃ウレタンフォームの関係
難燃ウレタンフォームは、火災時の延焼を抑えるために難燃剤を配合した材料であり、特にハロゲン系難燃剤と併用される**三酸化アンチモン(Sb₂O₃)**がその中心的な役割を担っています。
この難燃フォームは、以下のような用途で広く使用されています:
- 自動車内装材、電装部品の防炎対策
- 配電盤や精密機器周辺の断熱・緩衝
- 住宅・施設の防音材や空調ダクト周辺の断熱材
しかし、アンチモンは世界でも中国が約7割を生産する希少資源であり、中国政府による輸出規制や環境政策強化により、2025年以降は特に難燃材料の価格変動が激しくなっています。
📈 仕入れメーカーからの正式案内内容
弊社が主要に取引している国内仕入れメーカーより、以下の2点について案内がございました:
- 一部難燃ウレタンフォーム製品の価格改定(値上げ)
- 代替グレードのご提案
価格改定は、主に難燃添加剤の原料価格高騰によるものです。現在お使いのグレードに対し、代替案をご提示できる体制が整っております。
🧩 代替グレードの検討ポイントとサンプル対応について
今回ご案内している代替グレードの選定にあたっては、以下の観点を参考にご検討ください:
- 打ち抜き・粘着加工などへの追従性
- 現行材との物性比較(反発弾性、密度、表面硬さなど)
- 臭気・表面粉じんなど外観・環境特性
なお、サンプル対応も可能です。図面・用途・評価予定項目を共有いただければ、該当するグレードの物性表と共に、評価用サンプルを手配いたします。
🔍 詳細情報や資料のご希望はお問い合わせください
本記事では、メーカー名や型番などの詳細情報は記載しておりませんが、お問い合わせをいただいた方に限り、情報をご提供させて頂きます
サンプル・物性表の送付など、調達部門・設計部門の実務に即した対応を行っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
📩 [お問い合わせはこちら] → https://gomusponge-navi.net/contact/
✨ まとめ:素材の変化に「早めに向き合う」ことがコスト対策の第一歩です
アンチモンを中心とした供給リスクは、難燃素材の調達に確実な影響を与えています。製品の仕様や品質を守りながらも、コストや供給安定性を確保するには、今のうちに代替グレードの検討を始めることが重要です。
「ゴムスポンジ調達ナビ」では、今後も原材料市場の変化に応じた最新情報をお届けするとともに、代替提案から加工サポートまでをワンストップで支援いたします。
必要な方には詳細情報もご提供可能です。まずは一度、お声がけください。