緩衝材のコストダウンを実現!「機械加工×手貼り加工」の賢い組み合わせ術
2026.06.09

製品の保護や整理に欠かせない緩衝材ですが、設計段階で「一体成型」にこだわると、思わぬコスト高を招いてしまうことがあります。特に厚みのある複雑な形状のスポンジ材をすべて切削加工で作成しようとすると、材料の歩留まりや加工時間の関係で単価が上がりやすくなります。今回は、現場の知恵を活かした「コストと品質を両立させる製造方法」について、導入事例を交えてお話しします。
複雑な形状を「積層」で安く作るという選択肢
お客様からよく聞くお悩みとして、「この形状は一体物で削り出さないと無理ですよね?」という相談があります。確かに切削であれば滑らかで綺麗な仕上がりが期待できますが、その分コストもかさみます。そこで私たちが提案するのが「積層(手貼り)加工」です。
例えば、通い箱の緩衝材であれば、底板となるベース材と、製品の形に穴を開けた抜き材を別々に用意し、最後に手作業で貼り合わせます。それぞれのパーツを単純な形状に分けることで、機械加工の効率を最大化し、高価な一体加工を避けることが可能です。
機械と手加工の「いいとこ取り」
「手加工」と聞くと、精度や仕上がりに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、現在の加工現場では熟練のパートスタッフが驚くほど丁寧に、位置ズレなく貼り合わせを行っています。
機械は「単純で繰り返し精度の高い大量加工」が得意ですが、手加工は「複雑な組み立てや、人の目による微調整」に適しています。この両者の特性を適材適所で使い分けることこそが、無駄なコストを省き、かつ実用的な品質を確保する鍵となります。特に両面テープや接着剤の選定から貼り付けまで、現場の知見を活かすことで、非常に丈夫で使い勝手の良い緩衝材が出来上がります。
成功の秘訣は、設計段階からの相談
過去の事例では、一体削り出しからこの「積層手貼り」に変更したことで、機能を変えずに大幅なコストダウンを実現したケースも少なくありません。緩衝材の形状が複雑であればあるほど、一度バラして考え直す価値があります。
もちろん、製品の用途や求める緩衝性能によっては、切削が適している場合もあります。大切なのは、最初から「こうでなければならない」と決めつけず、製造工程全体を見渡して比較することです。「これって手貼りでもいけるかな?」と迷った際は、ぜひ私たちプロに相談してください。
まとめ:製造方法のベストミックスを探そう
コストと品質を両立させるには、機械加工と手加工の境界線をどこに引くかが重要です。私たちはこれまで、数多くの現場で「削るべき場所」と「貼るべき場所」を見極めてきました。
「この製品、もう少し安くならないか」「既存の緩衝材をもっと使いやすくしたい」といったご要望があれば、ぜひお気軽にご相談ください。お客様の設計意図を汲み取りながら、製造現場の経験を活かした最適な製造方法をご提案いたします。一緒に、現場で使いやすくコスト効率の良い製品を作り上げていきましょう。
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